2016.11.06 投稿者:JTC-出口 さゆり

130-とにかく、コツコツ〜心理カウンセラーへの軌跡6〜

こんにちは。
日本心理カウンセラー養成学院 講師 心理カウンセラーの出口さゆりです。
 
さて、早速ですが、
心理カウンセラーになるためには、実践トレーニングが欠かせません。 
 
 
心理カウンセリングの技術に「傾聴」と呼ばれる技法があります。
簡単に説明すると、
【相手の考えや気持ちを理解しながら、最後までしっかり聴く聴き方】です。 
心理カウンセリング技術の基本中の基本で、とっても大切なスキルです。
 
日常会話では、
相手が話したあと、
自分が思ったことをそのまま話したり、
時に話を遮って自分の話しをしたり、
批判や非難にまで発展する時もあるでしょう。
心理カウンセリングでそれをしたら、、クライアントさんは心が開きにくくります。
かつての私は、
人の話しを聞くことは出来ても、
深い共感を体験しながらお聴きすることがとても苦手でした。 
  
傾聴トレーニングでは、
心理カウンセラー役をやっていても頭が真っ白になって、固まってしまう、、そして逆にクライアントさんの方に心配をかけてしまう…
なんていうのはよくありました。
特に、講師に見られている時が特に緊張しました。笑 
出来なくて泣き出したこともあります。とても悔しかったです、、。 
 
 
「傾聴は、場数がものを言うから」
「コツコツ続けて行けばきっとできるから」 
 
どの講師も必ずこう言いました。 
私はその言葉をとにかく信じてトレーニングを続けました。
トレーニング中のミニ心理カウンセリングを相手の了承を得て録音し、
一語一句紙に書き起こし、徹底的に分析しました。
録音したものを何度も聞き直し、実際言葉に発してみて、技術のトレーニングを毎日10分でも良いから続けました。
自分の癖は何か?
どのようにまとめてお伝え返ししたらより良いか?
クライアントさんの沈黙の意味はなんだったかな?
クライアントさんの奥にある感情はどんな感じかな?
あの講師の先生だったらどんな風にまとめるかな?
トレーニングの授業で講師が発言した内容を走り書きし、
個別の勉強時間を講師にとってもらい、講師の言葉の使い方を徹底的に真似ました。
 
・・・だけど、
及ばない。
追いつかない。
あの先生のように、なれない。
そう思っては、前を向き直し、
トレーニングに励みました。
私は、とても不器用です。
だから、人の何倍もの努力が必要でした。
 
しかし、それは苦しい努力ではなく
とっても楽しい努力でした。
自分が上達して行くことがとてもよくわかったからです。
 
同時に、
日常のコミュニケーションスキルも着々と身について自分の人生が変わって行っているように感じ始めた頃でした。 
 
しかし。。 
 
これだけでは、
本当の意味で
温かさが溢れ、かつ冷静で
何より人間味のある
心理カウンセラーには至らなかったのです…。 
 
 
 
続きは次回に。
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