2015.06.22 投稿者:JTC

JTCメールマガジン[バックナンバー]《vol.14》 ~もしかして、これは同じ繰り返し!?~

日本心理カウンセラー養成学院
メールマガジン 《vol.14》
~もしかして、これは同じ繰り返し!?~
★週一回★
こころがうるおう心理学・マメ知識
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こんにちは。
日本心理カウンセラー養成学院
講師・心理カウンセラーの出口です。(^-^)
毎週木曜の夕方に
日常にスグ役立ち、そしてこころがうるおう心理学・マメ知識をお届けしています。
先週は、こんなことをお話ししました。
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相手と程良い距離感を保ちながらコミュニケーションをとっていくために…
自分や相手がどんな交流でどんな時間の過ごし方をしているのかを6パターンに分けて考えてみます。
1.人と交流はせずに、自分の中にこもり考えたり空想したりする
2.誰もが知っているような挨拶程度の交流をする
3.当たり障りのない話題で、天気や住んでいる地域のこと等を話して交流する
4.相手と共通の話題(例:仕事・育児・趣味等)を通して交流する
(共通の話題がなくなるとなんだかぎこちなくなる)
5.同じパターンで何度も繰り返し、嫌~な感じのする終結に向かう交流をする
6.心を開いて人と率直に意見交換をし、お互いを尊重し合い、とても温かい気持ちになる交流をする
相手のことがわからない中で自分の心を開いていくというのはとても勇気のいることです。
だからこそ、自分や相手が1~6で言うと今どんな状態か?
を理解しながらコミュニケーションをとっていくと、無理のない自然なコミュニケーションになっていきます。
そして、6パターンの中でも…
心理学的に人が最も幸せで満たされた気持ちになる、人間同士の真実の交流は6と言われています。
お互いを尊重しあい、受け入れあい、率直に意見交換が出来、心と心が繋がり、温かい感じがある交流です。
さぁ、普段あなたはどのパターンが多いでしょうか?
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という内容でした。
一週間いかがでしたか?
これからもぜひ意識して生活してみてくださいね。
さて、
本日は上記5の、
【5.同じパターンで何度も繰り返し、嫌~な感じのする終結に向かう交流をする】
についてお話ししたいと思います。
人との交流の中で、できれば不快な感じを持つことなく過ごせたら心穏やかで心地よいですよね。
夫婦で子育てについて大切なことを本当は話し合いたい。
パートナーと今後の方向性について素直に気持ちを伝えたい。
友人と今度の旅行について建設的に楽しく計画を立てたい。
しかし、いつも、
「言い合いになってしまう。」
「素直に言えなくて、言いたいことも言えず黙ってしまう。」
「意見が合わなくて、堂々めぐりで結局何も決められない。」
そして、、、後味の悪い嫌な感覚が心の中にモヤモヤと残る…。
こんなことありませんか?
嫌な感じが残るにも関わらず、なぜ、繰り返し行ってしまうのでしょうか?
例えば、こんな交流。
自分「(悩んでいる家族を見て)どうしたの?元気なさそうだね。」
家族「うん。なんかね、仕事行く気がしなくて。」
自分「そうなんだ。何か嫌なことでもあったの~?」
家族「なんかさぁ、会社の上司がいつも怒っているから、今日も怒鳴られると思うと怖くて。」
自分「そうなんだ。上司が怒ってるときは、適当に流しておけばいいのよ。」
家族「でも、、仕事だから、やっぱり流していくわけには行けないでしょう。自分が悪いかもしれないし。」
自分「じゃあ、同僚に相談してみたら?気持ちをわかってくれるかもしれないよ。」
家族「でも、、同僚に相談したら、自分が上司のこと悪く言っているって伝わってしまうかもしれない。」
自分「(少し不快な顔つきで強めの口調)だったら、自分が上司に向かって言いたいことをはっきり言ったら良いじゃない!」
家族「(動揺)えっ・・言えないよ…。もういい。(落ち込んだ表情。わかってもらえていない気持ち。)」
自分「(あぁ…また言ってしまった…。後悔や罪悪感。)」
いかがでしょうか?
これは一例にすぎませんが、
他者との交流の結末に不快な感情を味わい、同じように何度も繰り返してしまう交流ありませんか?
実はこの例にあげた交流、心理学を学ぶ前の私が、よく家族にやってしまっていました。
その度に、後悔や罪悪感を感じ、どうしていつもこうなってしまうのだろう…。
と思い悩む日が続いていました。
その度に、コミュニケーションの本を読んだり、家族を何とか前向きな気持ちにさせようと色々と提案を繰り返しますが、いつも同じ結末でした。
しかし…
心理学を基に自分自身を振り返ったら、この交流のロジックを紐解くことができました!
この交流を紐解いていくには、
まずは自分が普段行ってしまいがちな不愉快な感じを結末に抱く交流を発見することが必要になります。
今日の一回で全てをお伝えしても、なかなか心にスッと入って来ないと思いますので紐解き方の例は次回にしたいと思います。
まずは次回までの一週間、あなたの日常生活の中でよくある交流のパターンに目を向けて過ごしてみてはいかがでしょうか?
そして、
余裕があれば…もっと詳しく知る為に、
交流のパターンに気がついたら忘れないうちに、その不愉快な感情に行きつくまでの相手との会話を簡単に書きだしみる。
自分一人だけが見ることができるノートか何かに、コッソリと・・・。
そして、書き出したノートを見ながら、以下の三つのポイントであなたを見てみて…。
①最初相手と話し始めた時の気持ち
②交流が進む中での自分の気持ち
③最終味わう気持ち
そして、その気持ちが一般的に受け入れられる、受け入れられないは別として、その気持ちに「マル」を打っていきましょう。
「私、○○(感情)な気持ちだったんだな。」
と、つぶやいてみる。
※ご注意:不快な感情に浸り過ぎないことです。
万が一、不快な感情が大きくなってしまったら、
思い切って、気分を変えて美味しい温かい飲み物を飲みながらリフレッシュしたり、
大きく深呼吸を10回してみたり、好きな音楽を聴いたりして、
あなたが良い気持ちで心満たされる時間へと意図的に変えていってくださいね。
特に宿題ではありませんので、がんばってやらなくても大丈夫です。
やりたくないなぁと思ったらやらなくても全然大丈夫です。
詳しく見ていきたい様でしたら、少し、ご自身の交流のパターンに目を向けてみて下さいね。
本日は不快な感情が大きくなった時の気分の変え方の例も少しお伝えさせて頂きました。
この方法は、気持ちが落ち込んだときやイライラしている時等にも有効です。
次回は、、紐解いていきます。楽しみにお待ちください。
本日もお読み頂きありがとうございました。
出口さゆり
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