2017.10.19 投稿者:JTC-礒田修幸

JTCメールマガジン[バックナンバー]《vol.141》~ただ聴くだけ~橋本杏子より

 

日本心理カウンセラー養成学院

メールマガジン[バックナンバー]《vol.141》~ただ聴くだけ~橋本杏子より

★週一回★ こころがうるおう心理学・マメ知識

 

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日本心理カウンセラー養成学院 講師・心理カウンセラーの橋本杏子です。

日常にスグ役立ち、そしてこころがうるおう心理学・マメ知識をお届けしています。

今日も、最後まで読んでいただけると嬉しいです(*^^*)

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先日、カウンセリングの勉強会に参加しました。


相手の話を聴いて、あいづちをうつだけしかしない、話に集中して、あれこれその方の背景を想像したり、質問したりしてはいけない、そんなワークでした。



いざやってみると、

これがとても難しいのです。



話を聴いている間は集中できても、話し手が息継ぎをする瞬間に、ついいろいろと考えてしまいます。

「この人に、一体何があったのかな?」

「もしかして、これとこれは関係しているのかな?」

「こんな質問をしたら良さそう…」

など、いかにカウンセラーが、カウンセリングでいつもくるくると考えているかを思い知ります。



そんな自分に気づき、また話を聴くことに意識を戻します。

話し手がひと息ついても、ただ、見守り、次の言葉を待ちます。



すると、話し手は、どんどん、自己洞察を深め始めました。



一生懸命聴いて、ただあいづちをうつだけの、10分ほどの傾聴でしたが、話し手は満足げに話し終わりました。



続いて私が話す番です。


今日一日を過ごして今、感じることだけをそのまま語ります。

何があったとか、私はこんな性格だなどはまったく話さず、今の感情や感覚だけを話すのです。



聴き手はただ、興味深げに話を聴き、あいづちをうつだけです。


不思議なことに、ただそれだけなのに、自分のなかでさまざまな気づきが起こります。

「あぁ、私は今、こんな感じなんだな…」

「あぁ、私は、このままでいいんだな…」

そんな風に、あるがままの自分にとても満足できました。



お互いに10分ずつ話しあった後、わかち合いをしました。


聴いているときどんな感じがしたか、

話しているときどんな感じがしたか。


面白いことに、あれこれ質問しなくても、私たちは相手の話を聴いて、ほぼ正確に、その世界観を共有できていたことが分かりました。


目の前の人の話を、ただ一生懸命聴くだけで、その人には何らかの変化があるのだと実感できました。



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私たちカウンセラーは、さまざまな理論や技法を学び、習得します。

それはとても大切なことです。



でも、理論や技法に意識を奪われ、目の前のクライエントの話を少し聴いてすぐに、

「どの理論かな?どの技法がいいかな?」

と、カウンセラーの思考にとらわれてしまうと、肝心のクライエントが置き去りになってしまいます。



本当に真剣に、クライエントのお役に立ちたいのに、考え過ぎてお互いの心が逆に離れていくなんて…

とても悲しいことですよね。



今回の勉強会は、カウンセリングの根本に立ち戻ることができました。

 

 

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いかがでしたか?

今日も、お読みくださりありがとうございました(o^^o)

 

明日も良い日になりますように。

 

 

追伸

 

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メール:k.hashimoto@jtc-web.jp
橋本杏子

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