2011.02.01 投稿者:JTC-小川菊乃

25-ゴンちゃん ありがとう…

皆さん こんにちは。 小川です。

早いもので、今年も、もう1か月が過ぎました。

実は昨日、実家のワンちゃんが天国へ旅立ちました。

ゴンちゃんといいました。

実家とは離れて暮らしていますので、最後に会ったのはお正月です。

既に、身体は悪くなっていたのですが、私たちの姿をみつけると

しっぽを振りながら、とても幸せそうな顔で、元気に吠えながら

近づいてきてくれたのを思い出しました。。。

私の実家にはもう1匹、ワンちゃんがいました。

ラブちゃんというワンちゃんで、数年前に亡くなってます。

この2匹のワンちゃんは、対照的でした。

ラブちゃんは、血統書つきの柴犬で、

顔立ちも赤ちゃんで家に来た時からどこか品がありました。

そして、とても神経質で警戒心がつよく、

母親が旅行で留守をすると、ストレスから毛が抜け落ちてしまうような

ワンちゃんでした。

そういうこともあってか、家の中で、室内犬のように暮らしてました。

それに対して、ゴンちゃんといいますと、

もともと、のら犬の雑種で、

このままだと、保健所に連れていかれて処分されてしまうということで

引き取ることになったワンちゃんです。

初めてゴンちゃんを見た時の印象は、どこかビクビクしていて、ぶるぶる震え

生きるために身に付けたのか、それでも媚びるように近づいてくるワンちゃんでした。

顔つきも、あまり意志の感じられない、捨て犬独特のみじめな感じがありました。

ところが、数か月もするとみるみる元気になり、しっかり意志の感じられる目つきとなり

もともとおおらかなのか、すっかり家族にもなじみ、顔つきも本当にしっかりとし、

番犬として、庭先で活躍してくれていました。

環境がここまで変えるのかと、しみじみ感じることが度々でした。

ラブちゃんは、なかなかゴンちゃんを認めようとしませんでしたが

家の中と外、母のラブちゃん1番、ゴンちゃん2番というルールで安心できたのか

数年かけて、仲良くなっていきました。

死に際も対象的でしたが、どちらもそれぞれにあった感じで

私には、どちらも幸せな最後のように感じられました。

もし、ゴンちゃんが『ラブちゃんのような扱いを受けたかった…』という様子であったり、

ラブちゃんが、『ゴンちゃんのようにおおらかに自由になりたかった…』というような感じが

見受けられていたら、私の中に、きっと、もっと別の感情が生まれていたと思います。

ワンちゃんと人とは違いますが、

仮に皆さんが、もしラブちゃんのようでありたいと願うのに、そうでないなら、

得られるものと、そうでないものとを見極め

得られるものは、得られる環境を新たに求め、作っていかないと、

ずっと願ったままで、終わってしまい、

最後、ゴンちゃんのような幸せな顔では終われないですね。

その逆もいえると思います。

決めるのは私たち一人一人です。

どれを選んでも、正解、不正解はないですね。

自分はどうありたいのか!

自分のありたい姿を、

常識やプライドに邪魔されることなく

変えられないものにしがみつくことなく

素直に見つめていくことの難しさを

改めて、つくづく感じています。。

ゴンちゃん。 安らかにお眠り下さい。。