2012.04.30 投稿者:JTC
14-そっくりなはにかみ笑い
大変ご無沙汰しておりました。
神田綾子です。
四月から東京の実家に帰り、関東でお仕事をさせていただいております。
名古屋でお世話になった全ての方に感謝の気持ちを馳せながら、
新しい出会いにわくわくしながら過ごしています。
今日ブログをかいたのは、ある父との会話で気づいたことがあったからです。
先日父の誕生日で、二人で食事に行く約束をしていました。
すごく楽しみで、前日に確認すると
「あっ約束してたっけ?他の予定入れちゃった。」
と言われました。
「えー楽しみにしていたから寂しい。」
そう伝えると。しばらく戸惑った父は
「ごめん。忘れちゃって。」
と丁寧に理由を説明してくれ、
それから二人ではにかみ笑いをしました。
普通の会話のようですが、実は私たちにとって大きな変化なんです。
小学生の頃の記憶をたどると、父に約束を忘れられたことを思い出します。
父はあの時も
「そんな約束したっけ・」
と言いました。
私は唇をかみ締めて父をにらみました。
「何だその目は、付き合いも仕事のうちだ。」
そう言われ、もう二度と父を信じない。
約束なんて誰ともしない。
信じた自分が情けない。
そう思って、寂しい気持ちは封印しました。
それから大人になってどんな人間関係も、寂しい気持ちになりそうなとき、
怒りを表したり、強がったり、相手から離れたりしてきました。
心理学に出会って、寂しいときそれを感じて相手に伝えていいんだなって気づきました。
大切な気持ちをいっぱい感じられるようになりました。
そしてありのままの気持ちを父に伝えたら、
戸惑いながらも、新しいコミュニケーションの仕方に向き合ってくれました。
私はそこで気づきました。
私の中の父は、小学校の時の父のままだったこと。
そうなんです。
父もあれから何十年、色々な経験をして変化していたんです。
心理学に出会えなければ、私は今の父を知ることができなかった。
今の本当の気持ちを伝えられるのは、私にも、私の大切な人にもとても素敵なことです。
たぶん父と私はそっくりなはにかみ笑いをしていたと思います。
今、昔は窮屈だった実家で、目覚めた瞬間から
今日も家族に会える。
そんな幸せを感じる毎日です。
心理学に、支えてくれた先生方に、一緒に学んでくれたみんなに、
素敵な教室のお時間を作ってくださった全ての方に。
心から感謝しています。
皆様が幸せでありますように、お祈りしています。