2014.10.11 投稿者:JTC-出口 さゆり

76-愛がみえてくる

母『さゆり、飲み物ある?喉乾いちゃった。』

私『あるよ。(コップにミネラルウォーターを注ぐ)はい!(母に渡す)』

母『ありがとう。』

飲もうとした瞬間

父がそばを通りかかる。

母『お父さん!喉乾いてない?はいっ!さゆりが水いれてくれたから。(コップを父に差し出す)』

父『おっありがとう。』

皆さんはこのやりとりをイメージして、どんな気持ちになりますか?

この前の引っ越し時の一コマです。

母の優しさ、思いやりを久しぶりに目の前で見て、心が温かくなりました。

このブログでも少し触れたことがあります。

母と父は私の幼少時代とても仲が悪く、毎日ケンカばかりしていました。
父が大声で母を怒鳴り、母は本当に悲しそうな顔をして涙を堪える…
これが毎日のように起きていました。

あれから20年以上が経ち…

今ならわかります。

父や母がケンカをしていたあの時、二人の心の中がどうだったか。

私たち子どもを傷つけるためにケンカしたり、怒ったりしたわけではない。

むしろ…

愛していたから…

家族を食べさせていくことに必死で、夫婦や親子関係が少しでもうまくいかないと、

怒って表現するしか出来なかったんだろう。

でも、それって、愛が無いと出来ないこと。

引っ越しの時、お母さんの優しさや思いやりに触れたら思い出しました。

そういえば、お母さんは昔からお父さんをまず優先して、お父さんのために尽くしていました。

小さな私からしてみたら、
『お父さんのことばかり気にして、ご機嫌伺いして…私のことも見てよ。』

なんて、さみしさを感じずにはいられませんでした。

さみしさを抱いていた小さな私を・・・私がめいっぱい愛すことができる今、

お母さんの心にいつもあった優しさがちゃんとわかるようになりました。

そういえば、私はお母さんの優しさが大好きだった。

人を大切に思う、心配する、思いやるお母さんが大好き。

あと何年一緒に生きられるだろう。

後悔の無いように、確かにある愛を見て、感じて、いっぱい返していこう。

そう思っています。