2015.06.23
30-タイムトラベラー
用事があり、関東に来ていました。
2泊3日の旅でしたが、
数々の感動とともに
昔の自分、そして
今、ここの自分に出会う旅でした。
少し変な話で、分かりにくいかも知れませんが、読んでいただけたら嬉しいです。
昔、私は横須賀に住んでいました。
自衛官として、新入隊員を指導する、3年の任務でした。
自衛官であることに疲れていた私は、
「3年経ったら、自衛隊を辞めて
地元に帰ろう。」
と、心に決めて、関西から一人、
横須賀に赴任しました。
知らない街、
知らない人々、
初めての任務…
私は孤独だ…。
受け入れられない、よそ者の感覚を、
いつもどこかで感じていました。
新入隊員を指導して、成果を出しても
「どうせ、みんな私を嫌っている。
本当の私を知ろうともしない…。」
そう、思っていました。
3年の任務はとてもやりがいがありました。
周りの人たちにもよくしていただき、
一生の仲間もできました。
だけど、私はどこかで孤独を感じていました。
3年後、本当に自衛隊を辞めた私は、
今、地元で暮らしています。
今回、東京に行くことになり、
横須賀を訪れることにしました。
横須賀に降りた瞬間、
「あ…！」
内面で、思考と感覚が駆け巡る。
この町はこんな感じだったんだ。
懐かしい…！
昔、見た、聴いた、感じた町。
それは懐かしい記憶。
孤独だった私の記憶がよみがえってきます。
一人ぼっちで賑やかな町を歩く私…。
でも、なんか違う…！
今、見て、聴いて、感じる町。
それは新しい感覚。
今、ここの私が受け取る感覚です。
何が違うのか、それは、
「私は孤独じゃない」という感覚。
町が、私を受け入れて祝福している。
空気から、愛を感じる不思議な感覚。
私は、確かにあの頃、孤独でした。
でも、今の私が、それは思い込みだったと気づきました。
涙が自然と溢れてきます。
一歩ずつ、町を歩く。
一歩ずつ、あの頃の記憶がよみがえってくる。
そして、思い込みに気づき、
今の私が、歩を進める。
瞬間、瞬間に
昔の自分と、今の自分を
行き来しながら、
私は横須賀の町を歩きました。
夜、昔の仲間や、指導した隊員が集まってくれました。
お酒を飲みながら、話していると、
「班長は、確かに怖かったけど、
本当はとぼけた人だって、
みんな分かってましたよ。笑」
という言葉。
そうだったんだ…(*^^*)
「本当の私を知ろうともしない」
これも私の思い込みだったんだね。
なんだか力が抜けたような、
嬉しいような感覚を味わいながら、
過ごしました。
今回の旅で、私は過去の自分や
今の自分と出会う旅ができました。
自分は孤独だと思い込み、
周りの環境や人をありのまま
受け入れなかったのは、
実は私のほうだった。
私が世界に嫌われていたのではなく
私が世界を、そして自分を
認めようとしていなかったのだ…。
過去の思い込みに気づいた時、
温かい感覚に包まれ、
新しい自分で、今、ここを
生きる喜びを感じます。
旅と心理カウンセリングは似ている、
あらためて感じることのできた、
豊かな、幸せな旅となりました。
あなたも、旅に出てみませんか？
昔のご自身に会えるかも？
最後まで読んでくださりありがとうございました(*^^*)
橋本杏子
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