2017.03.16 投稿者:JTC-礒田修幸

10-ドラマ「嫌われる勇気」第10回-最終話-より(アドラー心理学)

講師/心理カウンセラーの礒田です(^^)

 

 

アドラー心理学を題材とした書籍「嫌われる勇気」

今回は第10回目。とうとう最終回でした。

まさかの犯人が最終話にて明かされましたね。。

 

 

教授が怪しいのはミスリードとして疑ってはいたものの、まさかの真犯人があの人だったなんて…

最大のネタバレは、是非ドラマでご確認下さい(^^)

 

 

今回も話の内容よりもそのテーマに焦点を当てて綴っていきます。

(※以下、ネタバレになる部分もありますので、ご注意下さい)

 

ただ、今回はテーマらしいテーマはありませんでした。

今までの回でアドラー心理学「嫌われる勇気」の本で紹介されている理論はほとんど紹介されていましたね。

(最後に「幸せになる勇気」へのつながりを想起させる場面もありましたが…)

 

 

ただ安藤刑事が自身の過去を探る方法として

「文脈再現」

という方法を教授のサポートを借りて用いていました。

犯罪心理学の面接法の一種のようですが、さらに教授は安藤刑事に絵を描かせてイメージによる記憶の想起を狙いました。そして、絵の中に出てきた赤い箱のようなものが、見事事件のカギとつながったわけです。

 

人間の無意識はやはり色々なことを覚えているんだなと思いました(^^)

 

 

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当学院でも「アートセラピー」を授業の中でも取り扱い

絵画療法として家族描画法・コラージュ療法・風景構成法をお伝えしています。

 

絵画療法ではその他、木を描いて深層心理を理解する「バウムテスト」が有名かもしれません。

ただ「アートセラピー」は絵画療法のみをさすのではなく、広義では音楽や舞踏(ダンス)、詩歌、箱庭、書道など何かしらの表現を伴う「芸術療法」のことをさします。

 

普段の心理カウンセリングでは言葉(言語)を用いて、クライエントを理解していくものが基本的ですが、アートセラピーでは言葉のみならず、表現に表れてるクライエントの内的世界を理解していきます。

 

つまり、心理学の祖と言われるフロイトの言った「無意識」の世界を理解していく療法なのです(^^)

 

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人が気づいている、意識できる世界の割合と、気づいていない、意識できない世界の割合はおよそ1:9と言われています。

意識(≒顕在意識):無意識(≒潜在意識)=1:9

つまり人は気づいていないことの方が多いという事です。

 

この無意識の中には、思い出すだけで心のバランスをとれなくなってしまうようなトラウマ体験やショックな出来事が眠っています。“忘れる”というのも脳の立派な機能なわけですが、時々なにかしらの原因で思い出されて、心のバランスが乱れ、過呼吸やめまいなど自律神経に影響を及ぼすこともあります。

 

 

そして、トラウマだけでなく、自分自身では気づいていない能力や未だ発揮しきれていない才能などもこの無意識の奥深くに眠っているのです(^^)人生の選択に迷っている時、この無意識が進むべく道を教えてくれることがあります。

 

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昔、同僚に「なぐり描きアートセラピー」をしてもらいました。

目をつむって、自由に画用紙になぐり描きをしたあと、見えてくるシンボルを選びます。

ちょうど見えてきたのは「たまご」と「石」でした。

 

同僚に「そのままの名前、たまごと石でしっくりくる?」と聞かれたので心に問いかけると

「はばたきスクランブルエッグ」と「重い」という言葉が出てきました。

自分でもなんだこのネーミング!(笑)という感じでしたがそれがしっくりきたのです。

 

 

たまごをカラフルに描きたくなり、石は黒く塗りつぶして、なぜか両方を線で結びました。

その絵を見ていると、自分の心を見ているようで、様々な想いが感覚とともに呼び起こされました。

 

 

自分の中にある天真爛漫な自分、羽を付けたら飛んでいきそうなくらい自由な自分、ユーモアな自分、でもそれをくくりつけている重い石。それは「こうしなければならない」「人前では礼儀正しくいなければならない」「しっっかりしないといけない」という考えの表れでした。

 

 

「この絵をどうしたら安心できそう?」と同僚に聴かれたので、たまごに羽を描きました。

でも、二つを結んでいる線はそのままにしておき、すこし長くしました。

「自分の自由さは存分に発揮してもいいんだ、でも羽ばたきすぎて、どこかに行ってしまわないように基本に戻れるように、この重い石も必要な自分の部分なんだ」そう気づけた時、ふっと心が軽くなったのを覚えています。

 

 

授業の中で、話が脱線し、羽ばたきすぎた時、そっとそのひもを引っ張って、戻ってきて~とサインを下さると助かります(^^)(笑)

 

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このワークは今では当学院のワークの一つとして、親子のコミュニケーションに用いられたり、個別体験(心理カウンセラーとの交流会)のメニューの一つとして人気です(^^)

初めて心理学の扉を叩く方に、自分の無意識に触れ、心の整理がつくメニューとして親しみやすいようです♪

 

 

みなさんも何かに行き詰った時、頭で考えるよりも、こころに答えを聴いてみて下さい。

思考するよりも、第六感に聴く感じです。

データや数字ももちろん大事ですが、自分の生きやすい道は自分自身が持っているのです。

その声に耳を傾けましょう(^^♪

 

 

 

さて、今日まで10回に渡り、アドラー心理学をベースに様々な理論、療法を紹介してきました。

この10回の中で、何か心が動いた回があれば是非、またご感想を聴かせていただければ嬉しいです(*^^*)

 

 

 

そして、今回ご紹介させていただいたこの「なぐり描きアートセラピー」だけでなく、「心理カウンセリング」「性格分析」「傾聴レッスン」が体験できる個別体験(心理カウンセラーとの交流会)に是非お越し下さい*

https://goo.gl/YtXOvr

 

何事も「実践」「体験」が大切。一番の面白味は自分が体験して得られます(^^♪

 

 

 

乱文でしたが最終回まで、お読みくださりありがとうございました。

また、今回のように「心理学」が脚光を浴び、どんな形であれ多くの人が生きやすい、心穏やかな時代になることを祈っています(*^^*)

またどこかでお会いしましょう♪ありがとうございました。

 

講師/心理カウンセラー 礒田修幸

n.isoda@jtc-web.jp