2017.07.10 投稿者:JTC-小林利治
ほめて育てるだけではダメ?!?
こんにちは。マルコです。
今回は、子育てについてです。
産まれてきた可愛い我が子が初めて接する社会、コミュニティーは「家族」でしたね。
この小さな社会、コミュニティーの中で子どもはいろんなことを学びます。保育園や幼稚園、小学校とだんだん大きくなるコミュニティーに対応できるように日々感じて成長していきます。身体も心もです。
心理学の会社なので心の成長についてお話しします。
一歳に満たない子どもの心の成長に一番大切なのは、スキンシップと言われています。母親のぬくもりを感じて母乳のぬくもりを感じて成長していきます。
抱っこされたり、おんぶされたりする度に、赤ちゃんはぬくもりを感じだり、柔らかさを感じたり、母親のぬくもりに包まれる安心感や嬉しさを感じ、その感覚を育んでいく時期です。
ちなみに赤ちゃんは泣くのは当たり前です!うるさいとか感じるあなたは少しおかしいと自分自身を客観的に感じてください。うるさいとか、イライラする前に、なんで泣いてるのか?を考えてください。(自身の感情を無視するとかではありません。心理学が教えてくれます)
周りの人に迷惑だからとかで怒らない。迷惑だと思う人もいるかもしれない、しかし少人数ですよ。図書館とか、そんなところでなければ周りを気にする前に我が子に集中してください。
二歳ころになると自我が目覚めて、いろんなことに興味を示します。物を投げたり、叩いたりするかもしれません。しかし、それが良くないことであることも知識としてないのですから叱りません。(12の障害)
大人の知識を何もわからない子どもに押し付ける行為はしません。赤ちゃんが、このころから良くないことだと判っているはずはない。そんな天才いません。
尿意を感じて、オムツではなくトイレに座るまで我慢させたり、お母さんが忙しくしてる時は少し待ってもらったりと小さなハードルから始めてそのハードルを必ず超えさせる。つまり克服させていかなければならないのです。
時には間に合わずおもらししてしまうこともあるでしょう。しかし、我慢というハードルを克服するための一時的な失敗です。当たり前に最初から出来ません。親が与えたハードルだから叱りません。子供が頑張ってハードルを乗り越えようとしてるのだから親も我慢し頑張らないといけないのです。
最近の親はここで叱りますね。その叱る行為はしつけではありません。親ではなくあなた個人の「掃除しないといけない」とか「忙しいのに」という感情を子どもにぶつけてるだけです! (この感情のやり取りを学ぶのが心理学です!)(12の障害)
牛乳をこぼされると「ムッ」としますね。その感情は受け止めてください。しかし赤ちゃんには渡しません。
ちなみに、歳を取っておじいちゃんおばあちゃんになったときに子どもにしたことは返ってきます。歳を取り歩けなくなり、自分でご飯を食べれなくなり、おむつをするようになり、またオギャーと産まれた状態に戻っていきます。その時、あなたの子は無意識に赤ちゃんの頃にされたことをあなたにします。(だから怒らないというわけではないです。)
自我が目覚めてきた子どもは、自分でこうしたい。できないと怒ったりもします。実際は、それをかわいく、愛おしいと思える余裕がないのかもしれません。でも心の片隅にでもおいておいて10の内今日は1、明日は2というように親自身も成長してください。
コツコツ怒らず教えてあげてください。ビックリするほど知識の吸収が早いです。
「うちの子天才なのではないか」とみなさんこの時期から親バカになります。笑 (親バカでないと困ります。)
3歳のころになるとだんだん良いことと悪いことがわかってきます。ここくらいからシツケをしていかなければなりません。
「ほめて育てる」ということが流行った時期がありました。この育て方の意味を理解せずに育てしまったので今大変な大人が多いです。
子どもは大きなコミュニティーに出た時のために、小さなハードルを少しずつ超え、喜怒哀楽はもちろん、怖さも少しは感じなければならないのです。
「ほめて育てる」だけでは、ハードルを乗り越えるという成功体験をしない中で育ちます。
はい、出ました「成功体験」ここがポイントです!
この小さなころから「成功体験」を経験として何度も何度も体験してもらわないといけません。
もちろん良い悪いの知識できるまで、親である我々が方向性を示してあげないといけません。がここで気をつけないといけないのは、「完結を子供に感じてもらうこと!」です。あたかも子供が子供自身で完結したかのように錯覚させてあげる。ここで「褒める」←これが本当の「褒めて育てる」です!
間違った育て方は、最後の完結の部分を親がしてしまいます。「時間がない」「もどかしい」等、大人の感覚で対応してしまいます。
子どもはどうでしょう?「成功体験」をしないまま、つまり成功しないまま育ちます。
つまり出来ない子に育ててしまうわけです。(社会に出ても仕事ができない。注意されたら怒られたと勘違いし直ぐへこむ。仕事が続かない。)
大きくなればおもらしもしませんしいろんなことが年齢に合わせてできてくるでしょう。しかし身の丈より少し上のことをできるように「成功体験」させてあげることが、大人になったときチャレンジを克服できる人になるのです。
近年、我が子の人生を保育士さんや教師に任せてしまう社会になっているように思えます。「忙しいから仕方ない」のではなく、親として子どもとの日々のコミュニケーションで教育していくことが一番いいことだと再認識をしてもらえれば幸いです。
おじいちゃんやおばあちゃん、地域のご年配の方から子育てについて教えてもらったり、相談にのってもらったりした時代と現代とは違います。それを補う学問としてカウンセリング心理学があると思います。昔は要らなかったもの、現代では必須のものとして携帯電話やいろんなものがあるように、カウンセリング心理学は国語や算数と同じように必要な学問になっています。
ではまた。
マルコ