2010.03.29 投稿者:JTC

30 – あなたの存在が大切 ~後編~

こんばんは。佐藤です。


前回、「おいで」といっても来てはくれない自由きままなおてんばワンコへの

無償の愛についてお伝えしましたが、そこから私が幼い頃の自分をふりかえったことを

お伝えいたします。


幼い頃、両親のかかわりから

「こうやったら愛されないのだ」と考えた私は「どうしたら愛されるのか」を考え、

両親の期待に応えられるように、そして苦労をかけないようにふるまうようになりました。


姉は逆で私以上にたたかれ、叱られ続けたので問題行動がより増えました。


ある時期から親とのかかわりが減り、たまにしか会えなくなりましたが、

久しぶりに会うと親は私に

「あんたはしっかりした子に育ったけど、お姉ちゃんはどうしようもないな」とよく言っていました。


そのようなことを言われると、とりあえず恐怖からは解放されましたが、

それは私が欲しかった言葉でもないし、安心にはつながりませんでした。

「いい子だから」という条件付きの愛だとどこかで感じていたからです。


本当は甘えたくて、わがままも言ってみたくて、ただ抱きしめてほしかったけれど、

少しでも触れると「うっとーしー」と言われるので

本当の私の思いは届かないし、心底愛されることはない。。。そう思っていました。

ただ「姉よりは愛されている」、そう考えていました。


しかし心理学を学び、トラウマを浄化し、自己愛、自己信頼が増したころ、

それは私の捉え方、「まちがった思い込み」だったんだなと考えるようになりました。


確かに私への親の態度は冷たかった。

確かに姉と比較し私を褒めた。


でも私にも姉にも変わらぬ無償の愛は抱いていたのではないかと考えるのです。

私のできがよくても、悪くても、かけがえのない命だとは考えてくれていたのではないかと。


親の真意はわかりません。


わかるのは私の中に無条件の愛が内在するということ。

だから捉えかたが変わり、幼い頃、まちがった思い込みをしていたのだと考えられるのです。


もちろん私がまちがった思い込みをするようなかかわりをとったのは親です。

でも、大人の今、私たちは自分自身を育てなおすことができます。


自分を愛し、信じることができるようになれば、

自然といろんな出来事の捉え方が変わるものですね。


私は生徒さんやクライアントさんに対し、無条件の愛を根底に感じ過ごせる日々を幸せに感じます。


皆さんがありのまま学院で過ごせますように、心のまま生きられますように。