2011.05.28 投稿者:JTC-出口 さゆり
25-ツバメの巣立ちから学んだこと。
こんにちは、出口です。
先日から見守り続けていた、ツバメさんの巣から一つの卵が落ち、
卵からかえった後か、まだかえらないうちなのか…
ヒナが一匹天国へ行きました。
数日前から不自然に巣が壊れているのをわたしも目にしていました。
先日私はちょうどツバメの天敵であるカラスが巣を見つめているところに遭遇しました。
その時ツバメたちは大騒ぎでピーピーと威嚇していました。
もしかしたらカラスが巣を壊したのかな?
と思いましたが、そのカラスが巣をつついた事実を私は目にしていない為、
変な想像はやめておきます。
近所の方によれば去年は無事に育ち、巣立っていったそうです。
そのおばさまは、
『ツバメたち、一生懸命毎日毎日餌を運んで大切に大切に育てていたのに…かわいそう』
と悲しそうな表情をして去ってゆきました。
私は、それらをまた自分に置き換えて考えてみました。
人間は自然の中で、人間同士の中で、互いに認め合い、支え合い、
時には争い…命をそれぞれが全うしています。
ツバメやカラスにも生きる世界があり、
何かを食べて生きながらえる術をそれぞれが身につけています。
巣を襲撃したかもしれないカラスにはもしかしたら自分の巣に帰れば、
自分の子どもがお腹を空かせて待っているかもしれない。
あったかく、強い親かもしれない。
私はカラスを目撃した時、ツバメたちの為に追っ払ってあげなきゃ!
正直そう思いました。
けれどもそんな背景を想い浮かべるとそれはできませんでした。
その時は自然の世界に手を出してはならないと思ったからグッと堪えたんです。
(しばらくその場を観察していました。)
そうした苦難を乗り越え、ツバメもカラスも今よりも生きる知恵をつけて成長してゆくんだろうと信じたいから。
私たち人間も似ているなって思います。
行動に至るまでにはその人の人生の背景がある。
そうせざるを得ないなにかがある。
私は時よりそれらを忘れそうになります。
相手や自分の行動ばかりに気を取られ、背景に目を向けず、
落ち込んだり、時には相手を自分を、傷つけてしまったりします。
ただ、心理学を学び、それらに気が付けるものさしを手にし、
そこへ立ち返られるようになりました。そんな時には反省することができます。
完璧にはなれないかもしれないけれど、
けれども完璧を目指すことならできます。
結局、ツバメたちは巣を離れてゆきました。
どこへ引っ越ししたかはわかりません。
もしかしたら巣の中にはまだ卵がいるかもしれないけれど、
次なる命を繋ぎに安全な場を探しに…
それから私は家族でこれについて話し合いました。
ツバメを助ける方法はなかったのか?
手を差し延べるのは本当の優しさなのか?
そして見守ることも優しさになるのか…
ある人は
『人間と動物は種類が違うけど、人間も自然の一部だよね。
助けることが本当にいけないことなのかな。かわいそうだよ。』
と言っていました。
その時、私は『もしかしたら私の判断は冷酷だったんだろうか…』
そう考えると同時に、
その人がそう考えることができるのって純粋にあったかいなって思いました。
そこに存在する命を重んじて日々を過ごしているんだなって思います。
だから、話し合いの結論は、何が答えで正しいかを決めたんではなく、
互いの考え方のすり合わせにより私が学ばせてもらいました。
世の中には色んな考えの人が居て、それぞれが理想を抱き、独自の価値観で生きる。
今回のことで思ったことは 必ずしも自分の考えだけが存在し、正しいわけではない。
『私は(が)』そう思い感じるだけなのだということを改めて実感させて頂きました。
私の周りに存在する全ての方々にいつも学ばせて貰っています。
そして、毎回大切な気づきを頂いています。
これからもたくさん学ばせて頂くつもりです。
この場をお借りして、
いつもいつもありがとうございます。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。