2015.06.22 投稿者:JTC
JTCメールマガジン[バックナンバー]《vol.13》 ~相手との距離をつかむ方法~
日本心理カウンセラー養成学院
メールマガジン 《vol.13》
~相手との距離をつかむ方法~
★週一回★
こころがうるおう心理学・マメ知識
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こんにちは。
日本心理カウンセラー養成学院
講師・心理カウンセラーの出口です。(^-^)
毎週木曜の夕方に
日常にスグ役立ち、そしてこころがうるおう心理学・マメ知識をお届けしています。
先週は、こんなことをお話ししました。
----------—
大切な人との関係をより良くするには、
コミュニケーションの
≪知識や技術≫
が鍵を握っているのではなく、
知識や技術をどんな
≪心≫
で扱っていくか?が重要。
つまり、コミュニケーション技術や知識をいかに身につけるか?
ではなく、
コミュニケーション技術や知識を身に付ける人の心がどうか?が重要。
相手や自分を信頼する気持ちからコミュニケーションを始めてみませんか?
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という様なことです。
自分や相手を信頼するというのはとても勇気がいることかもしれません。
思い返せば、私はなかなか自分と他者を信じることが出来なく、とても辛い時期を過ごしてきました。
「どうしたらうまくあの人と分かり合えるのだろうか…。いっそのこと交流しない方がマシ。」
でも…どうしたら良いの?と一生懸命に方法論を考えがちでしたが、
「私はどうしたい?どんな気持ち?」と、自分を信頼してまずは自分に質問をしてみることを続けてきました。
相手が何を考えているのか、相手の心を知ることが怖い時期もあったのです。
だから、まずは私のことを知り、理解していこうと努めたら段々自分の心が見えてきました。
「私、ああ言われて悲しかったんだ。」
とか、
「私を否定されているようで胸が苦しい。」
等。
素直な気持ちを徐々に感じることができる様になっていきました。
それを相手に伝えるのには大分と時間がかかりました…(^^;
なので、今はちょっと他者との交流を考えたくないなぁという時は…
まずは、あなたの側から片時も離れない、あなた自身を信頼して自分に問いかけてみて下さい。
「今、自分が嫌われていると思っているから近づきたくないんだ!」
「欠点を見られてしまう!と思ってるかも…」
「以前話し合いをした時にうまくいかなかったから話し合ってもうまくいくか不安なんだ。」
など、新たなるご自分への発見がきっとあることでしょう。
さて、
他者とのコミュニケーションの中で、相手とどんな距離感でお付き合いしたら良いのだろう?
と、考えることはありませんか?
特に、春の季節は新しい出会いがやってきます。
入学、入社、部署移動等など。
新しく人間関係を築いていく始まりの季節でもあります。
初めて出会う人がどういう人なのか、わからないですよね?
だけど、話しが弾んで楽しく過ごせたら…と思う方も多いのではないでしょうか。
そんな時に、とっておきの心理学的な考え方があります。
自分や相手がどんな交流でどんな時間の過ごし方をしているのかを6パターンに分けて考えてみます。
まず、あなたは下記6パターンの中、どんな心の状態で交流をし、時間を過ごしやすいでしょうか?
1.人と交流はせずに、自分の中にこもり考えたり空想したりする
2.誰もが知っているような挨拶程度の交流をする
3.当たり障りのない話題で、天気や住んでいる地域のこと等を話して交流する
4.相手と共通の話題(例:仕事・育児・趣味等)を通して交流する
(共通の話題がなくなるとなんだかぎこちなくなる)
5.同じパターンで何度も繰り返し、嫌~な感じのする終結に向かう交流をする
6.心を開いて人と率直に意見交換をし、お互いを尊重し合い、とても温かい気持ちになる交流をする
6に近づけば近づくほど、
コミュニケーションの密度は濃くなり、予想される心理的リスク(危険性)も増していきます。
1に近づけば近づくほど、
コミュニケーションの密度は薄くなり、予想される心理的リスク(危険性)は減っていきます。
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※心理的リスク(危険性)とは?
これは心が感じる危険性です。
自分が発言した言葉を相手がどう受け取るかはわかりません。
例えば、昔、親に自分の気持ちを伝えた時、
「子どもは黙っていなさい!」と受け入れてもらえず、心にダメージを抱えていたとします。
そういった経験から、
「人に意見を言っても受け入れてくれないだろう。また同じ様に言われたらどうしよう。怖いな。」
という思いが生まれ、なかなか人と心を開いて交流する事が難しくなっていきます。
こうして心にダメージを受けた場合、人は心が傷つかないように 、1に近い交流で時を過ごそうとします。
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相手のことがわからない中で自分の心を開いていくというのはとても勇気のいることです。
だからこそ、自分や相手が1~6で言うと今どんな状態か?
を理解しながらコミュニケーションをとっていくと、無理のない自然なコミュニケーションになっていくのです。
例えば、1の状態の人に、4の交流をしようとしても、相手にとってはいきなり密度の濃い交流となり、
危険が伴いますので、なかなか相手は心を開くことができません。
ですから、相手を受容的に見ながら、2の交流をし、次に3の交流、
話が弾んでいき信頼関係が築けてきそうなら4の交流・・・
と徐々に段階を踏んでいくと良いです。
まずは相手と同じ段階に合わせて交流をしながらコミュニケーションをとり、
徐々に濃さが増すような交流を心がけてみてくださいね。
そして、6パターンの中でも…
心理学的に人が最も幸せで満たされた気持ちになる、人間同士の真実の交流は6と言われています。
お互いを尊重しあい、受け入れあい、率直に意見交換が出来、心と心が繋がり、温かい感じがある交流です。
(この交流を親密・親交と呼びます)
私はこの親密が好きなので、よくこう考えています。
〝せっかく出会えた人たちと、心の触れ合う交流をしたい。”
〝私を知ってほしいし、あなたのことを知りたい。”
〝私とあなたは違うということは大前提。”
その上で、
〝奇跡的にも共感する想いが重なりあった時、私はとても幸せ。”
相手が危険を感じていても、
相手に配慮しながら親密でオープンな気持ちで人と関わり合いたいなぁと思っています。
さぁ、普段あなたはどのパターンが多いでしょうか?
それに気づくだけでもとても大きな収穫だと私は思っています。
それは、また一つ「私(あなたのこと)を知る」ことができたと言えますよ♪
さて、今回は5についてあまり触れませんでしたが、実はここには深~い訳があります。
毎回同じような繰り返しの交流で、しかも不快感を伴う、嫌~な感じのする交流。
例えば、いつもしている夫婦げんか、親子の衝突、友人関係のもつれ等など・・・
次回はその原因を紐解いていきます!
楽しみにしていてください。
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出口さゆり
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