2018.02.08 投稿者:JTC-礒田修幸
JTCメールマガジン[バックナンバー]《vol.156》~二重拘束(ダブルバインド)~ 小沢美恵より
日本心理カウンセラー養成学院 メールマガジン
《vol.156》~二重拘束(ダブルバインド)~ 小沢美恵より
★週一回★ こころがうるおう心理学・マメ知識
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こんばんは。
日本心理カウンセラー養成学院
講師・心理カウンセラーの小沢美恵です。
日常にスグ役立ち、そしてこころがうるおう心理学・マメ知識をお届けしています。
今日も、最後まで読んでいただけると嬉しいです(*^^*)
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私は日々、受講生さんに講義をさせていただいています。
もう、何度も何度も目を通したテキストの、何度も口にしている言葉から、今でも、ストンと深い気付きを得ることがあり、驚いています…
少し前になりますが、講義の中で機能不全家族(子供が自由を奪われ、安心感を得ることができない家族)の説明をしていた時のことです。
精神的虐待…
という言葉が出てきます。
私は何度もこの言葉を授業の中で伝えています。最近までは、この言葉は私の心を素通りしていました。ちょっと他人事でした…
ですが、前回このお話をさせていただいたとき、私は「はっ」っとしました。
精神的虐待…
私が子供のころ受けとっていたものは、まさにこれだったんだ…
と、今更ながら、明確になりました。
私は母の感情や劣等感に翻弄されて育ちました。
私が子供らしさや、子供ながらの無邪気な感情や欲求を表すことは、母には受け入れ難いもので、禁止されてきました。
そして母は自分の劣等感を私で解消しようとしていました。
ですから、私は恐怖心から、早くしっかりした大人にならなくてはいけなかったし、早くに子供らしさを失いました。
その一方で、母は、「 あなたはちっとも子供らしくない、可愛げがない 」といつも私を批判しました。
そんな相反する否定を受け取ってきた私は、自分がいったいどうするのが適切なのか、わけが分からなくなりました。混乱しました。
私は身も心も、右にも左にも動けないような不自由さで、身動きがとれない感覚に陥っていました。
これは、子供が受け取る二重拘束の苦しみです。
子供は矛盾した相反する批判を受け取ると、混乱で身動きがとれなくなります。
大人にとっては取るに足らないと思われる矛盾かもしれませんが、小さな心は混乱と自分に対する不信感でいっぱいになります。
そして、その身動きがとれない感覚は、肉体的虐待の恐怖で身動きがとれなくなるような感覚に似ているように思います。
大人になった私はよく、仲の良い友達に
「 動きが変!」
と、からかわれました。
どういうことかというと、何か突然行動しなくてはいけないシチュエーションになると、私の思考が急に混乱を起こすのです。
どう行動してよいのか、わけがわからなくなり、不自然な動きや表情や、変なことを口走るのです。
自分でそんな自分がすごく恥ずかしかったな…
と、やっと今ごろになって、二重拘束の後遺症のようなものに苦しんでいた自分を思い出したのです。
今ではすっかり過去のことになっていますが、子供の私が受け取っていたものは、私自身が認識していたよりも、私にとってはずっと重たいものだったかもしれない…と改めて気がつきました。
無意識はどこまでも深いです…^ ^
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いかがでしたか? 今日も、最後までお読みくださり、ありがとうございました。
それではまた、来週お会いしましょう。
追伸
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メール:m.ozawa@jtc-web.jp
小沢美恵
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