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メールマガジン[バックナンバー]《vol.163》～悪意～橋本杏子より

★週一回★ こころがうるおう心理学・マメ知識

 

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日本心理カウンセラー養成学院 講師・心理カウンセラーの橋本杏子です。

日常にスグ役立ち、そしてこころがうるおう心理学・マメ知識をお届けしています。

今日も、最後まで読んでいただけると嬉しいです(*^^*)

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私には4才になったばかりの甥っこがいます。

おばの私が言うのもなんですが、とても素直でわかりやすい性格で、本当に天真爛漫な元気な男の子です。

甥と出会うたびに、そのストレートで肯定的な感情表現と、誰に対しても素直に愛情を向けてくるあり方に心が洗われ、癒されます。

 

 

私もこんな風に、誰に対しても、何に対しても素直でありたいな…
と常々思います。

そんな甥とその母親である私の姉が体験したお話です。

 

 

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先日、姉が甥を連れ、公園に遊びに行きました。

そこには、小学生になるかならないかの子ども達が3人遊んでいました。

甥は、お姉さん、お兄さんと一緒に遊んでもらおうと、ニコニコしながら近寄って行きました。

 

 

すると、その内の女の子が、
持っていたおもちゃを甥に差し出しました。

甥が嬉しそうに手を伸ばすと、
「サッ」とおもちゃを取り上げて、ほかの子たちと顔を見合わせて、クスクス笑います。

 

 

そしてまたおもちゃを差し出して、甥が手を伸ばすと取り上げ、クスクス。

甥はまだ幼くて、いじわるされていることに気がつかず、何度もそのやりとりが続いたそうです。

 

 

あまりにしつこいので、見兼ねた姉は、「あっちに行ってみよう？」とさりげなく甥を連れて別の場所に移動すると、またその子がやって来て、おもちゃを差し出してきました。

 

 

疑うことを知らない甥は、嬉しそうに手を出します。
すると、なんとまた取り上げられてしまいました。
その時、甥はバランスを崩し、乗っていた遊具から落ちそうになってしまいました。

 

 

姉は普段、わりと大らかな育て方を心がけており、「子ども同士の小競り合い程度ならそれも必要な社会勉強」と思っている人なのですが、
さすがに悪意あるやりとりを見て、いたたまれなくなったようで、やんわりと女の子に注意しました。

 

「貸す気がないなら、やめてあげてね。」

 

それを聞いて、女の子はいじわるをやめましたが、その後も甥を遠巻きにからかって、他の子とクスクスと笑っていたそうです。

呆れた姉は、これ以上は耐えられないと思い、甥を連れて帰ったとのことでした。

 

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幸い甥は、自分がいじわるをされたことには気づかなかったようでしたが、その晩、おふろで「あのお姉さん、僕のこと好きじゃない…」とぽそっと呟いたそうで、好かれていないということをなんとなく感じていたようです。

 

 

姉は、「世の中にはいろんな子どもがいるけど、まだ幼いわが子を、悪意やいじわるなやりとりにさらしたくない」と話していました。

 

 

その話を聴いて、私もとても心が痛みました。
甥をかわいそうに思うと同時に、
その女の子のことも、かわいそうだと思いました。
誰かにいじわるをして反応を見て楽しんだり、誰かの信頼を簡単に裏切る…

姉は「元々いじわるな子なんだね」と言っていましたが、そんなことはないと私は思います。

 

 

赤ちゃんは皆、愛を持って生まれて、
周りの人たちに愛を伝えてくれます。
まんまるな瞳を輝かせ、在るものをそのまま受け取ります。
人を疑ったり騙したりすることを知りません。
皆、素直で純粋な心を持って生まれてくるはずです。

 

 

それが、大きくなるうちに、いつの間にか
人を疑ったり、騙したりする心を棲まわせてしまうのだとしたら、やはりそれは、大人たちのかかわりから学んでしまうのでしょう。

 

 

出来るだけ、純粋なまま、素直な心でスクスクと育ってほしいものですが、なかなか難しいですね。

せめて近くにいる私たち家族は、甥に対して裏表のない、ありのままのやりとりを心がけ、常にストレートに愛情を伝えていこうと、姉と話しました。

 

 

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いかがでしたか？

今日もお読みくださりありがとうございました。

明日も良い日になりますように(o^^o)

 

 

追伸

 

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