2017.05.08 投稿者:JTC-礒田修幸

11-震える命を作らない(グリーフケアを通して)

こんばんは。

講師/心理カウンセラーの礒田です(^^)

 

 

GWも明け、今日からお仕事の方も多かったのではないでしょうか?

大阪は天気も良く、気持ちの良い日差しが差す一日でしたね。

まるで太陽にシャキッと元気に明るく働こう~!と言われている気がしました!

 

 

僕はこのGW中はお寺の年一回の大行事にほとんど出仕していた為

なかなかお休みも無かったのですが、そうやって仏教に触れる傍らで

箱庭勉強会やグリーフケアの勉強会に参加することもでき、改めて「心理学」「仏教」双方の理解が深まりました(^^)

 

最近の僕の箱庭です♪

みなさんはこれを見てどのような物語が湧いてきますか?*

投影法の見方も出来るので、ご自身の物語に焦点を当ててみると自己理解も深まりますよ*

 

そして、仏教の行事の様子です。

900年前に日本で最初に興った僕の宗派で古くから伝わる伝統行事です♪

※ちなみに僕はこの菩薩様ではありません(笑)

 

 

その中でも写真はないのですが

特にグリーフケアの勉強会では、改めて傾聴:「聴く」ということが

どれほど大切なのかを実感する時間となりました。

 

***

 

「震える命を作らない」

そう最初に仰った講師の山本さんはあそかビハーラ病院というところで

常駐されているお坊さんでした。

 

 

病気でもう人生の時間も僅かという方と、その遺族の方と向き合っている方で

正直、何度も話を聴いて逃げ出したくなると仰っていました。

 

 

でもその中で、湧いてくる自分の感情とも

そして、患者さん、遺族の方の気持ちからも逃げずに、ブレずに、ごまかさずに

聴き続け、向き合っていらっしゃるそうです。

 

 

緩和ケアの一環として、仏教的観点からも求める方には道を説いたりもされるそうですが

強制や押し付けはせず、自分が主役にならず、語ることを目的としないという

なんとも来談者中心的な方だったので、僕の理想とするような姿に出会えたようで

嬉しかったです(*^^*)

 

そこでのある患者さんの話がより強く僕の胸を打ちました。

 

あるお祖母さんが病気の娘さんの為に「何でも病気が治る」と言われる高額なベッドを買われたそうです。

何十万円もするベッドだそうで、到底ベッドだけで病気が治るとも思えないものです。

 

みなさんはこの話を聴かれてどう思いますか?

僕は正直、「騙されてるのでは…?」と思いました。

今テレビで話題のネットショップで出ている「妊娠菌」なるものでもそうです。

 

高額なベッドも、妊娠菌も、当然販売する方を許すことはできないですが

何故、そういう怪しいものを買うんだろう…??

そう思っていました。

 

 

実はこの話には背景がありました。

昔、娘さんが若かった頃にそのお祖母さんは遊んで暮らしていたそうです。

母親らしいことが出来なかったことがずっと心残りで

何も出来なかったと思っていた矢先に娘さんが病気になられたとのことでした。

なので少しでも病気が治ればという気持ちから高額でもそのベッドに手を出されたのでした。

 

 

「正論で相手を判断したり値下げるのではなく、その方の世界観で価値観を受け入れること」

 

それが聴くことだと、改めて実感しました。

 

騙されているかもしれないけれど、そうせざるを得ないくらいの

強い気持ちがあったという事に気持ちを向け、共感していくのが聴くということだったなと

再度、実感を伴って認識しました。

 

学び続けること、体験し続けること、同じ業界の仲間を増やすことが

楽しくなってきたGWでした。講座の最後の病院実習も楽しみに頑張ってきたいと思います(^^♪

 

 

みなさんもまたお会いした際にGWの思い出、是非聴かせて下さいね♪

 

講師/心理カウンセラー 礒田修幸

n.isoda@jtc-web.jp