2015.06.22 投稿者:JTC
JTCメールマガジン[バックナンバー]《vol.17》~あなたのストーリーは…?~
日本心理カウンセラー養成学院
メールマガジン 《vol.17》
~あなたのストーリーは…?~
★週一回★
こころがうるおう心理学・マメ知識
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こんにちは。
日本心理カウンセラー養成学院
講師・心理カウンセラーの出口です。
毎週木曜の夕方に
日常にスグ役立ち、そしてこころがうるおう心理学・マメ知識をお届けしています。
ピカピカのランドセルを背負った新一年生、
新入社員らしきの初々しい方の姿をよく見かけるようになりました。
かわいいな、がんばれ~と思う気持ちに加え、
私も初心に戻るきっかけを与えてくれているようです。
さて、3回にわたって、「ゲーム」という不快な感情を伴う交流の話をしてきました。
少しおさらいです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私達は毎日時間の過ごし方を決めて過ごしています。
時間の過ごし方は6通りあり、
相手との交流の回数、相手との距離感、心が動く大きさが違ってきます。
ゲームはその時間の使い方のひとつです。
◆ゲームの特徴
①繰り返し行われる
②いつも同じような不快な結末に向かう
③裏面交流(言葉と態度が一致していない交流)から始まる
そして前回は、特徴の②の不快な結末で抱く感情についてご説明しました。
その感情の名前は「ラケット感情」
=================
ラケット感情とは…
幼児期から身につけた不快で慢性化した感情
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「ラケット」=「偽者」つまり「偽者の感情」です。
この不快な感情の裏には、「本物の感情」が隠れています。
幼いときに「本物の感情」を感じると、
親や養育者からの関わりによって、その感情を感じたらダメ!と捉え、
「本当の感情」を「偽物の感情」にすり替えます。
例1
子「かなしいよ~」(本物の感情)
親「あなたは強い子でしょ!泣かないの!」
↓
次からは、悲しい気持ちがわくと
「悲しいと思う自分はダメだ(罪悪感)」(偽物の感情)と思う。
例2
子「80点取ったよ!嬉しいな♪」(本物の感情)
親「何言ってるの、○○ちゃんはもっとできる子でしょ。」
↓
次からは嬉しいなと思っても、
「完璧にしなきゃ!(焦り)」(偽物の感情)と思う。
「偽者の感情」に毎回もすりかえるうちに、
「本物の感情」が何なのかがだんだんわからなくなってきます。
そんないつも抱く「ラケット感情」に気づいたら、
「本物の感情を取り戻すチャンスかも…」
と、不快な感情の奥にある「本物の感情」を見つけてみてください。
そして、「そっか私は本当は○○と感じてるんだな」と
そう感じている私にOK!と言ってあげてくださいね。
※ご注意:不快な感情に浸り過ぎないことです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
というお話でした。
一週間いかがでしたでしょうか?
ところで、こんな課題があなたに与えられたとしたら、何と答えますか?
↓↓↓
「あなたのこれからの人生、どれだけでも自由に自分の生きたいようにストーリーを作って下さい。」
パッと自分の生きたい生き方、ストーリーが思い浮かぶでしょうか?
交流分析療法では、
人生はひとつの脚本で、そのストーリーを自分自身で作り、私たちはその通りの人生を歩んでいる。
と、言われています。
今もまさに、そのストーリーの中・・・。
ではそのストーリーをいつ作るのでしょうか・・・?
それは、私たちがまだ幼い、幼児期だと言われています。
親や養育者からの関わりや環境等から、
その時自分が考えた最善の決断をしているのです。
「私はこうやって生きていく!」と決めて作り上げていきます。
しかも、遠い昔のことですので、なかなかその決断を思い出せなかったりしますが、
人は何らかの決断をし、これまでの人生を生きてきています。
どんなストーリーがあるのかというと、例えば、
・常にポジティブ、絶対成功、私の周りは幸せいっぱいのストーリー
・たくさんたくさん努力して、完璧を目指すけど決して満足できないストーリー
・人に優しく、自分に厳しく、たとえ自分が傷ついても弱いものは守るストーリー
・どん底からはいあがって、いつか見返してやる!と思いながら過ごすストーリー
・こつこつ頑張ってチャンスは目の前!というときに誰かに譲るストーリー
・何一つうまくできなくて、常に自分はダメだなと思うストーリー
挙げだすときりがありませんが、
最後の「ストーリー」という部分を「人生」という言葉に置き換えてみてください。
その「人生」を自分で決めていると考えると、いかがでしょうか?
幼いころ、最善だと思って下した決断が、今の自分を苦しめていたり、
これって、本当の自分とは違う生き方だ…と感じたりするのであれば、、、
今ここから変えることが出来ると言われています。
気づいたら、人生を「今ここ」から変えることができます!
新しい人生も、自分で決めることができます。
大人になった私たちは、親にこう生きなさいと言われること無く、
誰かに反対されても自分で自分を幸せにする「力」も「権利」もあります。
時には、今までの人生に戻ってしまうこともあるかもしれません。
そのときはもう一度
「私はどんな人生を生きていきたい?」と
あなたの心の声にしっかり耳を傾けて聴いてみます。
「やっぱり、笑って楽しく生きていきたい!」
「自分の目標に向かって、幸せを感じて生きたい!」
「人や自分を信頼して、心を通わせて生きていきたい!」
等など、答えは人それぞれかと思います。
あなたは今、どんなストーリーの中にいますか?
そのストーリーを気に入っていますか?
理想の人生は、どのようなストーリーでしょうか…?
一度、人生を脚本・ストーリーという視点で振り返ってみてはいかがでしょうか。
新しい発見があるかもしれません。
一度きりの人生が、あなたのより豊かな人生に向かっていくことを心から願っています。
次回は、
小さいときは多くは親または養育者から言われ、
そして、大きくなったら自分に言っている
「ダメ!ストップ!」
についてお話していきます。
理想の人生を見つける材料になるかもしれませんので、楽しみにしてくださると嬉しいです。
出口さゆり
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