2015.11.17 投稿者:JTC

JTCメールマガジン[バックナンバー]《vol.42》 ~受け取れない言葉~

日本心理カウンセラー養成学院
メールマガジン 《vol.42》
~受け取れない言葉~
★週一回★
こころがうるおう心理学・マメ知識
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こんばんは。
日本心理カウンセラー養成学院
講師・心理カウンセラーの橋本杏子です。
毎週木曜の夕方に、日常にスグ役立ち、そしてこころがうるおう心理学・マメ知識をお届けしています。
今日も、最後まで読んでいただけると嬉しいです(*^^*)
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先週も、お便りをありがとうございました。
ひらめきの流れに対して、同じようなことがありましたよと、お便りをいただきました。
皆さんと同じような体験があることが、なんだかほっこり嬉しくなりました(*^^*)
今日は、私の自己開示からお話を始めましょう…
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私がまだこの学院の生徒だった頃、私が講師を目指しているのを知っていたクラスメイトから、こんなことを聞かれました。
「あなたはどんな講師になりたいの?」
「講師を目指すなら、あなた自身がどんなカウンセラー、講師になりたいのか明確にすべきだよ」
と言われ、その時私は面食らい、少しの反発を感じました。
(今はまだ生徒で、学びの途中なのに、どんな講師を目指すかなんて、わからないわ)
そんなことを思いながら、とりあえずその人には
「考えとくね」
とだけ伝え、そのままそのメッセージは私の心のどこかに埋もれていきました。
それから時が流れ、最近、彼女の言葉を思い出しました。
私はどんな講師を目指しているのか?
どんなカウンセラーとして存在するのか?
自身のカウンセラー像、講師像を深めることは、これからずっと、大切なテーマになると思います。
今になって、彼女の言葉の重み、そして私への愛情を感じます。
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あなたにも、今までこんな経験はありませんか?
あなたの親、兄弟姉妹、子どもなどの大切な家族、恋人、友人、職場の同僚、上司など、
あなたと普段から密につながりのある人から、あなたが納得して、受け取れない言葉をかけられた経験。
「あなたはこれからどうするの?」
「あなたはこれからこうした方がいい」
「あなたにはこんなところがある」
「あなたのあの態度は良くなかった」
きっと、自分のことを思ってのアドバイス、忠告。
きっと、ありがたく受け取り、参考にすべきフィードバック。
だけど、心から納得してそれを受け取ることが、今のあなたには難しい…。
もしくは、今のあなたには、その言葉はあまり価値のあるものだとは思えない。気持ちはありがたいけど…。
そんな時、あなたはどうしますか?
「ほっといて」とばかりに、その言葉を受け取ることを拒否しますか?
「私のために言ってくれた。きっと、そのとおりだ」と、うのみにしたり、落ち込んだりしますか?
「ありがたいことだ」と感謝の態度を示しながら、なんとなく、流してしまいますか?
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実際の対話の場面では、目の前には相手がいて、あなたがいます。
もちろん、対話には時間制限があるため、相手の言葉に対して、今、ここで反応していく必要があります。
ですから、相手からの言葉に対して、お互いを尊重し、あなたがベストだな、と思える反応をしていきましょう。
「ありがとう」と、お礼を言うことを選択しても、
「今はその言葉に応えられない」と伝えることを選択しても、大切なことが2つあります。
まず、相手が自分のために言ってくれた、その気持ちを受け取り、感謝を伝えることです。
そして、今は即座に応えられなくても、その言葉を、受け取るだけで良いので、大切に受け取りましょう。
なぜなら、対話はその場限りのものだけではないからです。
随分あとになって、初めてその人が自分に伝えたかったことに気づいた、という経験はありませんか?
長い時を経て、あなた自身も心の変化を遂げ、それと共にその言葉も熟成され、ようやく言葉の真意が分かる。
「あの時は分からなかったけど、今だからこそ分かる…。」
そんな時、人は温かい気持ちになり、心から感謝の気持ちが溢れます。
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大切な誰かがあなたに伝えるメッセージには、
あなたへの関心と愛情が込められています。
もちろん、会話中、軽い冗談や、言葉のあやで発せられる言葉もありますが、
きっと大切なメッセージかどうかは、その時の空気、相手の話し方、声の感じ、表情でわかります。
「あ、なんか大切なメッセージなのかな」
と気づいた時、
そして今のあなたには素直に受け入れられない時、
まずは、受け取ることをしてみてください。
あなたの手のひらにそのメッセージを受け取り、そして大切な小箱に入れて、心の片隅で、眠ってもらうイメージをするとうまくいきます(*^^*)
ときどきふと思い出したり、ある時急に胸に響いたり、そんな体験も、心の成長に繋がります。
楽しみに、熟成されるのを待ちましょう。
いかがでしたか?
今日も、最後までお読みくださり、ありがとうございました。
それではまた来週、お会いしましょう。
追伸
もしよかったら、メールマガジンのご感想や、ふとしたことなど、なんでもお気軽にメッセージをお寄せください。
お返事は少し遅れるかもしれませんが、ご了承いただけると助かります(*^^*)
k.hashimoto@jtc-web.jpまで、お気軽にどうぞ。
橋本杏子
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