2018.08.03 投稿者:JTC-礒田修幸
JTCメールマガジン[バックナンバー]《vol.180》~娘の摂食障害⑥~小沢美恵より
日本心理カウンセラー養成学院 メールマガジン
《vol.180》~娘の摂食障害⑥~小沢美恵より
★週一回★ こころがうるおう心理学・マメ知識
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日本心理カウンセラー養成学院
講師・心理カウンセラーの小沢美恵です。
日常にスグ役立ち、そしてこころがうるおう心理学・マメ知識をお届けしています。
今日も、最後まで読んでいただけると嬉しいです(*^^*)
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娘は摂食障害という形で、
「 今、この家族の中で、私は辛いよ! 」
「 そろそろ、限界だよ。親がちゃんと自分の問題と向き合わなくてはいけない時だよ。」
と教えてくれていました。
でも、それよりもっと以前に、息子が違う形でそれを教えてくれていました。
学校には行くけど、精神的な引きこもり。
無気力な状態、勉強をする気にもなれない。
症状は違いますが、娘と同じ様に、堪え難い苦しみの中にいたのでしょう。
ところが息子の症状に対しては、私は危機感を感じるよりは、やればできる子なのに!なぜやらないの?! と、フラストレーションばかりでした。
私は、問題は彼自身だと認識していました。
私の問題として向き合おうとは微塵も思いませんでした。
娘の摂食障害でも、私は自らすすんで私の問題として向き合った訳ではないのです。
「 なんで、何不自由ない生活なのに、私は娘からこんな酷い仕打ちを受けなくてはいけないの? 」
と、心配な中、腹も立てていました。
渋々受けていたカウンセリングで初めて、私自身が、娘と同じ様な苦しい思いを親に対して持っていたことに気付き、向き合わざるをえなくなりました。
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最近、学院では、家族療法という授業がありました。
家族の中で問題症状を出している子供は、
「 患者の役割を担う人 」
と考えます。
家族の問題を背負って、役割を担ってくれている…と、私は思っています。
子供の問題症状は様々です。
引きこもり
摂食障害
不登校
いじめ…
子供達は決してこの状態を、楽しんでいるわけではないのです。
止むに止まれず、そんな自分を蔑みながら、命がけで訴えています。
自分の心身をすり減らしてまでも、わかってもらいたい思いがあります。
この言葉にならない訴えを、親としてどの様に受け止めていくかが、子供をそこから成長に向かわせ、自分自身も一緒に成長していける大切なポイントだと実感しています。
子供は決して完璧な親を求めているのではないと思います。
親がこれを自分自身の問題であると受け止め、自らを真剣に省みることを求めているのだと思います。
子供は自分と同じくらい真剣に、親に向き合ってほしいと願っているのだと思います。
私が自分自身と向き合い初めて一年。
娘は摂食障害の症状を概ね克服しました。
一般的に克服には長い時間がかかると言われ、中には10年、20年と苦しむこともある拒食症状からは、一年ほどで回復することができました。
当時、私はまだまだ、何も分からない親でした。
それでも、私が自分の問題として真剣に取り組み始めたことが、娘にとっては
「 やっと、この命がけの思いが親に届いた…」
という、癒しに繋がったのだと思います。
今となっては、本当に有難いチャンスを娘が私の人生に与えてくれたと思っています。
娘のおかげで、10年前には想像することもできなかった様な自分を生きることができています。
今、同じ様な苦しみの渦中にいらっしゃる親御さんがいましたら、是非、勇気を持って向き合ってください。
その苦しみを是非、チャンスに変えていってください!
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いかがでしたか? 今日も、最後までお読みくださり、ありがとうございました。
それではまた、来週お会いしましょう。
追伸
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