2020.02.13 投稿者:JTC-礒田修幸

JTCメールマガジン[バックナンバー]《vol.244》~故郷~小沢美恵より

日本心理カウンセラー養成学院 メールマガジン

《vol.244》~故郷~小沢美恵より

★週一回★ こころがうるおう心理学・マメ知識

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日本心理カウンセラー養成学院

講師・心理カウンセラーの小沢美恵です。

日常にスグ役立ち、そしてこころがうるおう心理学・マメ知識をお届けしています。
今日も、最後まで読んでいただけると嬉しいです(*^^*)

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今年は例年にない暖冬ですが、ここ数日はやっと冬らしい寒い日が続きました。

 

私は長野県の出身ですので、冬の厳しい寒さを子供のころから経験してきました。
寒いのが得意なわけではないのですが、やはり冬は冬らしく寒くなるのが好きです。
長野の自然の中で、四季折々の情緒を子供の頃から敏感に感じて成長してきたように思います。

 

そして、私の心の中にある長野の冬の景色は、何か物悲しいものです。でもそれは決して嫌なものではなく今では懐かしい感覚です。

 

そんな長野を私は18歳で去りました。

 

そして大人になって、私は日本を去りました。

私がカウンセリングを受け始めたころ、カウンセラーさんに、「 あなたは何故、日本を離れたのですか?」と聞かれたことがありました。

 
私は「 小さい頃から、外国に憧れていて、英語の勉強がしたかったからです。」
と言うようなことを、当時は答えていたと思います。

 

でも、答えながら、私は自分の心を見つめていました。
「 英語を勉強したかった 」と言うのは、私が海外に行く為の、聞こえのいい言い訳だったことに少し気づいていました。

 
私が海外に行った本当の理由は…

生きづらさから逃げ出したかったからでした。

 

若かった私は、人生が満たされず、生きづらく、いつもどこか長野の冬を思わせるような物悲しい感覚を持って生きていなくてはいけないのは、日本の社会のせいだと思っていました。

 

日本の社会の中に私の居場所はないと感じていました。

 

海外に行ったら、私の生きる場所があるかもしれない。
何か刺激的な人生が待っているかもしれない。

 

私は漠然とそんな思いと期待を持って日本を去ったのだと、そのカウンセリングの後にはっきりと確信しました。

 

そしてもっと深いところまで、紐解くこともできました。

 

同じように生きづらさと満たされなさを抱えて生きていた母が、いつも口癖のように…
「 こんな所に住んでいなかったら、私はもっと幸せになれたのに。」
と嘆くのを小さい頃から私は聞いてきました。

 

成長していく中で、私が自分の周りの社会に馴染めない感覚を強めていったのは、そんな母の口癖の影響もあったと思います。

 

そして、思い切って海外に行った私は…

 

やはり、どこにも居場所を見つけることはできず、満たされなさは益々強くなっただけでした。

 

時は過ぎて…

 

自分の居場所を自分の中に見つけて、心地の良さを自分の中に持てるようになった今、そんな若い頃の葛藤はほろ苦い思い出です。

そして、子供の頃は物悲しいと感じていた長野の冬の景色は、今では私の大好きな景色となりました。
真っ青に広がる空と真っ白に雪化粧をした北アルプスのコントラストは、ただただ美しいのです。

 

本当に長い道のりを、随分と遠回りをして、やっとたどり着いた故郷。この景色はいつまでも変わらないでほしいです^_^

 

追伸

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メール:m.ozawa@jtc-web.jp

小沢美恵

 

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